最近「投資」というキーワードがちまたにあふれ、投資に特化したTV番組などが当たり前となっていますね。
きっかけとしては、老後2000万円問題の話が公になってからだと思います。
そんな中、気になるキーワードがあります。
それは金融リテラシーです。
いやー自分の子供には将来のためにも身に着けてほしい・・・(-_-;)
子供に説明するにはまず自分がしっかり押さえておかないといけないので、個人的な考え方も混じってますが、自分なりに整理してみました。
金融リテラシーとは
金融リテラシーは「金融や経済に関する知識や判断力のこと」を指しています。
日本人は世界的にみて「金融リテラシーが低い」と言われていますが、自分自身や自分の子供、妻には
最低限身に着けたい、身に着けてほしい
と感じますね。
ただ、、、
「金融や経済に関する知識や判断力のこと」
と聞いて、「ふむふむ…」と思う人と「具体的には何?」と思うのではないでしょうか。
(正直なところ私は後者でした(^^;)
最低限身に着けておくポイント
最低限身に着けておくポイントとして、政府の広報から以下のようなものがあげられてました。
非常にありがたいですね。
分野1. 家計管理
政府広報オンライン|暮らしに役立つ情報|最低限身に付けておきたい金融リテラシー
(1)適切な収支管理(赤字解消・黒字確保)を習慣にすること
分野2. 生活設計
(2)ライフプランを明確にすること
分野3. 金融と経済の基礎知識と、金融商品を選ぶスキル
【金融取引の基本としての素養】
(3)契約をするとき、契約の基本的な姿勢(契約書をよく読む、相手方や日付・金額・支払い条件などが明記されているか、不明点があれば確認するなど)を習慣にすること
(4)情報の入手先や契約の相手方である業者が信頼できるかどうかを必ず確認すること
(5)インターネット取引の利点と注意点を理解すること
【金融分野共通】
(6)金融と経済の基礎知識(単利・複利などの金利、インフレ、デフレ、為替、リスク・リターンなど)や金融経済情勢に応じた金融商品の選択について理解すること
(7)取引の実質的なコスト(価格、手数料)を必ず確認すること
【保険商品】
(8)自分にとって保険でカバーしたい事態(死亡、病気、火災など)が何かを考えること
(9)カバーすべき事態が起きたとき、必要になる金額を考えること
【ローン・クレジット】
(10)住宅ローンを組む際の留意点を理解すること
ア.無理のない借入限度額の設定、返済計画を立てること
イ.返済を難しくさせる事態に備えること
(11)無計画・無謀なカードローンやクレジットカードなどの利用を行わないことを習慣にすること
【資産形成商品】
(12)高いリターンを得ようとする場合には、より高いリスクを伴うことを理解すること
(13)資産形成における分散(運用資産の分散、投資時期の分散)の効果を理解すること
(14)資産形成における長期運用の効果を理解すること
分野4. 外部の知見の適切な活用
(15)金融商品を利用するにあたり、外部の知見を適切に利用する必要性を理解すること
(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201404/1.html)2021年05月10日24時(日本時間)現在での最新版を取得。
これだけみてもよくわからないので掘り下げてみたいと思います。
1.家計管理
家計管理は、書いて字のごとく「家計の管理」ですね。
簡単にいうと「身の丈にあった収支になるよう管理すること」だと思います。
支出と収入を把握することが基本で、必要に応じて支出の最適化(節約)や、資産と負債のバランスを見て改善を行えることやと思います。
それに、老後のお金の使い方を考えられる事も必要と思います。
次に、子供をお持ちの方は、小さいお子さんの場合、
- 必要なものと必要でないものを判断させ、お小遣いの収支を管理させる。
大きなお子さんの場合は、上記に加え、
- 自分にかかっている金額を把握させる。
- アルバイトを経験させ、収支を管理させる。
としていくと、感覚が身についていくのでは、と思います。
2.生活設計
こちらは
「人生におけるイベントを加味した計画を立てる事ができる。」
横文字を使うと
「ライフプランを設計できる。」
といった感じでしょうか。
人生における各種イベントや環境変化などを加味して、計画の変更や必要となる準備を行える事なんだと思います。
- 子供の教育資金と必要なタイミング
- 結婚資金と必要なタイミング
- 家も持つか、借りるか
- 車を持つか、借りるか
- 老後の資金をどれくらい準備するか
などなど、考えることができないとダメなんでしょうね。
お子さんの場合は、
- 何かしらかの人生のイベントに向けての準備
- 何かを買うタイミングを決めての貯蓄
大きなお子さんの場合は上記に加え、
- 将来の進路
- 何になりたいか、何をしたいか(それによって得られる収入など)
など考えて行動できるよう、導いてあげるとよいかと思います。
3.金融知識及び金融経済事情の理解と適切な金融商品の利用選択
なかなか簡単に説明できないですな…
まず「金融知識及び金融経済事情の理解」でいきますと
- 契約に関する基本的な理解
- 社会保険(健康保険や年金保険)に対する知識や、国民としての義務
- 国に納める税金、地方自治体に納める税金
- 景気、金利、インフレ・デフレ、為替等
- 資産管理の知識
などを理解しておくこと、「適切な金融商品の利用選択」は
- ローン・クレジット
- 奨学金
- 生命保険や損害保険
- 預貯金
- 株
- 投資信託
など、これらを利用、選択できる知識を持ち、有効活用できる事だと思います。
これらはすぐに身につくものでなく、積み重ねと実践が必要な部分もあるかと思います。
最近のお子さんは学校で体験学習などもあるようです。
ローンやクレジットカードなんかについては、早目に教えとかんと痛い目にあうんちゃうか?と不安になります。
親が少しずつ教えていく、ふれさせていく、考えさせていく、という事が重要かと思います。
4.外部の知見の適切な活用
「金融商品を利用するにあたり、外部の知見を適切に利用する必要性を理解すること」とありますが、簡単にいうと
- ファイナンシャルプランナーの有効活用
- 証券会社の情報サイトなど、各種情報サイトの適切な利用
- トラブルに遭った時の相談窓口や相談できる期間の把握と利用
でないかと思います。
私は保険に関してや収支の最適化に関してファイナンシャルプランナーを活用させて頂き、いい感触を得られた事があります。
ただし、変な金融商品に誘導される事もありましたね (^^;
こういった経験から、各種情報やアドバイスをうのみにするだけでなく、自分で考えられる事、自分で実践して理解する事が重要やと確信してます。
こういった事はお子さんには少々難しいかもしれないですが、成長と共に教えてあげれる事もあるんやないかと思います。
参考になるサイト
参考になるサイトを紹介します。
こちらは政府が公開しているサイトになります。
こちらは企業のサイトになりますが参考になると思います。
最後に
色々と書きましたが「金融リテラシー」は生きていく上で全ての人に必要なものだと思います。
私自身、子供の時はお金の事を口にするような記憶があまりなく、親から何か教えてもらった記憶はないです。
親が資産家の方やと身近に勉強材料がありそうですね。
さぁ!といってすぐに身につくものでもないので、「投資はなるべく早くから」というのと同じで、「金融リテラシー」もできるだけ若いうちからお金に関する事柄に触れる事で育てていくしかないんやと思います。
子供には、意識的にちょいちょい話した方がいいんかもですね。
ちょいと長めになりましたが、参考になれば幸いです。